ポータルサイト各社が4ヶ月遅れで慌てる訳
2024年07月20日
#田町不動産 です。
ポータルサイト各社のWeb記事で、
「街の不動産屋さんの倒産件数」についての記事の投稿が増えています。
今日は、本件について考えたいと思います。
■発端は、1本のプレスリリース
3/1(金)に、TDBさんから上記のプレスリリースが発信されました。
いわく、
・「街の不動産屋さんの倒産件数が過去最高になった」
・家賃の上昇に加え、引っ越し費用も嵩むようになり、
引っ越し自体を見送る人が多くなった結果、不動産業者の淘汰が進んでいる
とのことでした。
■「なぜ、ポータルサイトのWeb記事で本件が取り上げられるのか?」
不思議なのは、プレスリリースが発信されたのは3/1ですが、
Webの記事は4ヶ月遅れの7月に入ってから書かれているものが多いです。
これは恐らく下記のメカニズムによるものと思われます。
街の不動産屋さんが倒産する → ポータルサイト運営会社の回収不能が発生する
街の不動産屋さんの売上が減る → ポータルサイトの解約が増える
ポータルサイトの解約が増える → ポータルサイト運営会社の売上が減る
ポータルサイト運営会社さんのお客様は圧倒的に「街の不動産屋さん」
が多いですから、フォローに必死なわけです。
■ポータルサイト運営会社が慌てるワケ
TDBさんに聞いたことがありますが、
上記の倒産の件数は、「負債1000万円以上」がカウント対象とのことです。
街の不動産屋さんで、負債が1000万円に膨らむまで営業を続けるケース
というのは、「少ない」と思われますから、
『実態は、プレスリリースの内容以上に深刻』と捉えるのが肝要です。
つまり、『発表されている数字から推測される以上に、
ポータルサイト運営会社には解約連絡が届いている』と考えるのが自然であり、
当該プレスリリースから4ヶ月遅れでポータルサイト運営会社さんが
顧客のフォローに大忙しになっているのですね。
ご参考になれば、幸甚です。
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